表面波探査法とスウェーデン式サウンディングの違い

表面波探査法による地盤調査方法

表⾯波探査法の測定範囲は、ゆれを受信する検出器間隔の1m〜1.5mの範囲のため、「⾯」の調査⽅法です。

スウェーデン式サウンディング試験(SS試験)

先端がスクリューになったロッドを回転させながら、25cmごとに地面に貫入させていきます。 この回転数により、地盤の硬軟を判断する方法です。25cmごとに地盤の支持力がどのくらいあるのかが分かります。

基礎の設計に向いているのは?

スウェーデン式サウンディング試験(以下SS試験)の測定範囲は、ロッドの直径3.3mmのため、「点」の調査です。鋼管杭等の杭⼯事も地盤に点で荷重を加えながら貫⼊させるためSS試験と相性が良いと⾔えます。

表⾯波探査法は、「⾯」の調査で基礎設計との相性が良く、SS試験は、「点」の調査で杭⼯事の設計に相性が良い調査⽅法です。

表面波探査法は、基礎の設計に向いているから、無駄な地盤改良工事判定が無くなる調査方法です。

点と面

表面波探査法は1回の測定する範囲が50cm~100cmほどの範囲になります。
これに対して、SS試験は最大3.3cmの円柱での情報となります。

地耐力の測定

表面波探査法は、地耐力(支持力+沈下特性)を明らかにします。
これに対し、SS試験は、層境界が分からないため、ほとんどの場合、沈下特性を計算しないことがほとんどです。地耐⼒は、⽀持⼒+沈下特性です。地耐⼒の計算が難しい調査⽅法です。

地盤改良コスト

従来、SS試験では、自沈(ロッドを回転させないでも貫入する状態)すると、何らかの工事が必要という結果を出す業者さんがほとんどです。表面波探査法では数値により地耐力を細かく判断します。それにより、必要以上の地盤改良工事、地盤対策工事を減らします。表面波探査法のコスト比較